「ベトナム戦争と日本 」
「時間がある際には一読」せよとのお達しがこちらでありましたので、
- 作者: 吉沢南
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1988/07/20
- メディア: 単行本
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「戦争を知らない子供達」の子供よりも下の世代の我々には、湾岸戦争の記憶さえ無く、ベトナム戦争は歴史上の出来事に思える。
日本が米軍の補給地であったこと、少し前に鬼籍に入られた小田実を中心に「べ平連」が結成されるなど国内でも反対運動が強かったことなどの断片的な知識はあるものの、ベトナム戦争と日本の関係を深く知っているわけではない。
この本は、いかにも岩波の本だなあという印象を抱いたが、同盟国米国に協力する日本の姿やベトナム特需で潤った日本経済*1を述べている。
対米自立が根本にあると言われる鳩山総理は同時代的にベトナムを体験しているはずだが、多分この米国の独善ぶりの影響とかもあるのではないかと思った。
9条の改憲にはどちらかというと賛成な私ですが、憲法がなければ韓国みたいに同胞の血がベトナムでたくさん流れたという可能性があったことを考えると、今の憲法にもそれなりの良さを感じました。
平和って何だろうな。
*1:かなり怪しい論法だったが