「自民崩壊の300日」という本
- 作者: 読売新聞政治部
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/09
- メディア: 単行本
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事実関係の確認・把握に適していると思う。政権交代という一大画期のおかげで、それまでのことを忘れがちだ。小沢一郎幹事長はうだうだしつつも5月に代表を辞任したばかりだよななぁ、そして鳩山由紀夫代表は5月に今の代表職に復帰したばかりだったんだなぁと、(早くも?)やや回顧主義的感想を抱きつつ読了。
2大政党制(政党中心の選挙という条件付)には党首イメージが大事だなんて話をよく耳にしますが、あの5月の代表選では世論の支持が明らかに高かった岡田克也氏ではなく鳩山由紀夫氏を民主党は選んだにも関わらず、総選挙で勝ったんだなぁ。相手が酷過ぎたから鳩山さんでも良かったんだろうし、小沢さんとその取り巻きを繋ぎ止める便益が党首イメージから得られる便益よりも高かったんだろうな*1と思う。
(無党派層向けの)選挙の論理よりも党内の論理を優先したと言えるのか?それとも小沢一郎という組織型・どぶ板型選挙の強者をとりこむことで選挙の論理と党内の論理を融合させたのか?
結果からなら後者だが、鳩山さんもある程度の人気者だったのは確かです。