神戸市長選挙2

ようやく告示された神戸市長選挙。予想通り、共産党公認の松田隆彦氏(50)、民主の単独推薦を受け3選目を目指す矢田立郎氏(69)、ウェブ制作会社顧問の樫野孝人氏(46)の3名の立候補でした。
県議を立てるみたいな話はあったようだが、やはり自民党は候補者を立てられずじまい。

思い起こすのは宮崎辰雄市長の2選目(1973年)の選挙です。自民党はその4年前の選挙で社会党民社党とともに宮崎氏を推薦していた。しかし、宮崎氏は民社党公明党社会党が推薦を決めた段階で「大企業本位の自民党政府に抵抗し、反独占反自民で戦う」「社会党の方針に従う」と述べ、「革新」色を明らかにした。さらに、共産党も革新の「共闘バス」に乗り遅れまいと推薦に踏み切った。つまり、宮崎氏は自民党を捨て、革新4党に乗り換えたのである。
この宮崎氏の変心に自民党は衝撃を受け、砂田重民前代議士を押し出すこととなった。自民党は、当時総理大臣であった田中角栄が砂田氏応援のために3度も来神するなど異例の応援態勢であったが 、約4万票差で、結局宮崎氏が当選したのである。

自民党が現職市長に裏切られるという構図は一緒ですが、今回はなんと言っても政権交代の影響が強かったと考えられます。しかし、36年前には裏切られたら前代議士を担ぎ出してくるエネルギーが自民党にはあったわけで、今回の独自の候補者を立てられずというのは非政権党自民党の力の低下を物語っているようです。


話は変わりますが、公開討論会の開催を期待して新聞をチェックしてたんですが結局開催されず(正確には開催を確認できなかったのですが)。だいたい首長選の討論会というとJCがやっているイメージですが、神戸JCはやる気がなかったんですかね?
それとも、公開討論会をやって直接比較されると不利になると思った候補者がいらしたんですかね?
いずれにせよ、神戸市民の選択に注目であります。