新書「堂々たる政治」

3つの経済閣僚ポストを兼任し、麻生内閣の重責を担う与謝野氏。08年4月に出た氏の本を遅ればせながら読んだ。
政策やこれまでの歩みなどに触れているが、広く薄くという印象。もう少し突っ込んだ話をして欲しかった。

本を読む前にも与謝野さんには割りと良い印象を持っていたが、読了してその印象は変わらなかった。
理由 原理主義ではなく現実に根付いた判断ができる政治家だと思ったからである。最近財政再建派から宗旨替えしたらしいですが、自らの主義主張をごり押しするのではなく環境に対応して動けるお方ではないか。だからと言って世論に迎合したり、官僚に使われたりするような低レベルな政治家ではなく、確かな知識経験に基づいた政策範囲をお持ちの政治家だと勝手に思いました。

ちょっと前の新聞で若者の投票率低下を嘆く大学生がポスターとかでもいいから投票基準をもって選挙に行けと書いていたけれど、新書や新聞ぐらい読んで投票に行くべきだ、と原理主義的傾向のある私は思います。