「投票行動」という名著
- 作者: 三宅一郎
- 出版社/メーカー: 東京大学出版会
- 発売日: 1989/12
- メディア: 単行本
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本の中では、投票方向を決める態度要因として、「候補者志向」「政党志向」「政策争点志向」の3点が挙げられている。
このうち「政党志向」では、革命によって生み出された社会亀裂構造(ex中央対地方、労働対資本)と政党システムが結びついているヨーロッパ的な社会学モデルと有権者が政党帰属意識(政党に対して宗教とか民族と同じような帰属感を持っている)を持ち、政党が準拠集団(その集団の規範に同調するならば、集団は準拠集団)として存在するアメリカ的な心理学モデルが挙げられている。
さらには、両モデルの日本への適用についても述べられている。
選挙データとかで、古さは感じたが、全体的にまとまりがよく、何度も何度も読み返したくなる本である。