岡田氏元秘書(現県議)の岡田評

側近県議が岡田克也外相のことを語っていたのが面白かったのでご紹介します。

(伊勢新聞9月27日朝刊)

岡田氏の秘書を七年余務め、今回の衆院選でも党幹事長として全国を飛び回った同氏に代わり、3区の岡田事務所を仕切った三谷哲央県議会議長(新政みえ、四期、桑名市桑名郡選出)。岡田新外相の人となりを聞いた。

 昭和六十三年の衆院選前ですかね、自治大臣とかやられた山本幸雄先生(自民)の秘書だったんですが、先生から岡田さんのとこへ行けと言われましてね。平成七年の県議選に出るまで、岡田事務所にいました。

 岡田さんの第一印象は、「ジャスコのお坊ちゃま」だから、軟弱で金遣いも荒いんだろうと思っていたんですが、全然そうじゃなくて。まじめで金遣いも荒くなくて、むしろ渋ちん。きちんとしている。意外でしたね。

やはり、お金に厳しいんですな。今じゃそのイメージが定着してますが、イオンみたいな大企業の御曹司と聞けば羽振りが良いと思うのが自然で、金満という政治家に相応しくないイメージ(?)を持たれると良くないから(別に前総理のことを言っているのでない)その反動で「渋ちん」なのかもしれません。

一回目の選挙からかかわりましたが、あのころは人の言うことも素直に聞きましてね(笑)。選挙区を一軒、一軒歩いて回りました。小沢さんがよく言うところの、何万軒歩けという、どぶ板選挙をやったわけです。雪の時も一軒、一軒回って、いまでも「あの時、岡田さんがわざわざ家まで足を運んでくれた」と、覚えてる方がいるほどです。

 考え方が合理的でね。「朝の忙しい時間帯を狙って行けば、家に上がることもない。効率よく回れる」と言いましてね。朝のうちに回りました。

朝の忙しい時を狙うというのはどうですかね? 回られる方は忙しい時に来られては迷惑ですが、忙しくない時に行って中に上がらされて何時間も拘束されるのは回る方が迷惑なので、確かに朝狙いは合理的です。しかし、「忙しい時にきやがって」という風な逆効果もあるでしょうし、あまりに短時間では印象が残らないというのはないのでしょうかね。

そういえば、ブログに握手は良いが一緒に写真とると時間がかかって困るのようなことを書かれていましたが、これも合理主義者であることを表わしてます。しかし、できるだけ多くと握手するというのはわかりますが、「なんやあの人は写真も取ってくれへんだ」などと僻む感情的な反応もありえるかと。写真を全部撮らないわけではないしょうから、「あの時あの人とはとってたのに、なんで私とは取ってくれないんや」ということもあるでしょうが、まあ大したことではないか。

一番大切にしているのは、家族への愛。麗しいほど。奥さんや子どもへの思いが深く、「一番大事なものは家族」と公言してはばからないですね。選挙中でも、きちっと休みを入れて、家族との時間を大切にしている。

 最初の衆院選の時は単身赴任だった。集会で上がり込み、靴下に穴が開いてるのが印象的でした。人への頭の下げ方も角度がすごい(笑)。一八〇度くらい下げる。さすが、商売人の子だと感心しました。

 おしゃれでね。スーツは高島屋のもの。これには訳があって、高島屋は昔から上下別サイズのものを組み合わせて買える。岡田はケツがでかくて、下半身ががっしりしている。だから、高島屋のものを愛用してますね。あと、かばん。米国のTUMI製で、時々買い換えてますね。

選挙中も休日を入れるとは余程家族思いなんですな。家族も幸せに出来なくて国民を幸せになんか出来ないということですかね?
しかし、岡田先生の靴下に穴とは、全然想像がつきません。

 よく原理主義者、軸がぶれないと言われますが、というより頑固。言いだすと、聞かない。人の意見を聞くが、自分の結論の補強的意味合いが強い。結論は、すでにあるんですね。

自分のペースというか、スケジュールを守る。いまでもそうだと思うんですが、三カ月先までスケジュールはびっしり。イレギュラーは入れない。結局、周りがそのスケジュールに合わせざるを得なくなる。

つまりかなりツワモノの原理主義者ということですな。これが、外務省という伏魔殿でどういう結果に繋がるのかやや心配です。

 「総理の器」だと思います。秘書になって、一回目に当選したころからかな、いろんな言動を通じてそう思いました。例えば、小沢さんらと改革フォーラム21をつくって、自民を飛び出す飛び出さないとすったもんだした時も、「徹底してやるつもりだ」と言い、その通りにした。以来、ずっと野党暮らしで、私もその時までは自民党員だったんですけどね(笑)。

 しゃべりはあまりうまくないけど、中身がありますね。最近は富にその傾向が強い

あのまじめなしゃべり方が良いですよね。べらんめぇ口調の中身がない総理とかよりはよっぽど良いです。



鳩山政権が内政で躓いても外相である岡田先生の責任は問われ難いと、とあるお方がおっしゃていたので、鳩山さんがダメなら次の総理の可能性が高いでしょう。是非上手く外交をして頂いて、三重県初の総理になって日本を良くして頂きたいです。